杉山薬局健康運動事業部では、薬局の窓口でお薬をお渡しするだけでは届かないところに、運動という形で関わっていくことを事業の柱としています。世界保健機関は「健康とは、単に病気あるいは虚弱でないということだけではなく肉体的・精神的・社会的に完全に良好な状態のこと」としています。薬によって病気を抑えることと、からだを動かして機能を保つことは、どちらか一方で足りるものではありません。当事業部は、医療機関・行政・保育や教育の現場・スポーツ団体それぞれの求めに応じて、運動指導という専門の役割でそこに加わっています。
このページは、その月ごとの活動を記録として残していくものです。どこで、どなたと、どのような形で運動に関わったのかを、依頼元の名称とともに月単位でまとめています。ご依頼を検討されている団体の方には、当事業部が実際にどのような場に出ているのかをご覧いただく材料になります。各月の見出しから、その月の記録をご覧ください。
【下関市】
○透析病棟での個別運動指導 (前田内科病院)
〇透析病棟での集団運動実施調査(きし腎泌尿器科)
○下関海峡マラソン挑戦プロジェクト!「スロージョギング定例走行会」(下関市スポーツ振興課)
○「運動の習慣化について(スロージョギング編)」(下関市各保健センター)
【萩市】
○日の丸保育園「カラダを動かして五感を育てよう!」(萩市教育委員会)
【宇部市】
○スポーツコミッションフェスタ2019 (宇部市スポーツコミッション)
【北九州市】
○透析前の個別運動指導(門司クリニック)
【福岡市】
○ヘルシーメニュー&ウォーキング(八田内科)
【下関市】
○透析病棟での個別運動指導 (前田内科病院)
〇透析病棟での集団運動実施調査(きし腎泌尿器科)
○下関海峡マラソン挑戦プロジェクト!「スロージョギング定例走行会」(下関市スポーツ振興課)
【北九州市】
○透析前の個別運動指導(門司クリニック)
【久留米市】
○在宅パーソナル(櫛原地区)
透析治療を受けている方への運動指導、スロージョギングの定例走行会、在宅でのパーソナル指導といった、毎月続けている取り組みを中心とした月でした。
毎月続けている取り組みについて
月々の記録には、その月だけの催しと、継続して伺っている場所の両方が並びます。読み分けていただきやすいよう、継続して行っているものをここにまとめておきます。
透析病棟での運動指導(下関市・北九州市)
透析を受けている方は、治療そのものに時間を取られるうえ、運動の機会が減りやすく、筋力や歩行能力が落ちていきやすい状況に置かれます。前田内科病院では病棟で個別に、きし腎泌尿器科では集団で運動を実施し、あわせてその効果の調査も行っています。北九州市の門司クリニックでは、透析の前の時間を使って個別の運動指導を行っています。いずれも医療機関の管理のもとで、その日の体調を確認しながら内容を調整しています。
スロージョギング定例走行会(下関市)
下関市スポーツ振興課との「下関海峡マラソン挑戦プロジェクト!」の中で、定例の走行会を担当しています。スロージョギングは、隣の人と話せる程度の速さで走る方法です。走ることから長く離れていた方や、ひざや腰に不安のある方でも始めやすく、歩くより運動量が得られます。走行会では、足の着き方や歩幅、呼吸の合わせ方といった基本を、その場で一人ずつ確認しています。
在宅パーソナル(久留米市ほか)
通うことが難しい方のお宅へ伺い、その方の生活の場に合わせた運動を一緒に行います。家の中の段差、使っている椅子やベッドの高さ、手すりの位置といった条件はお宅ごとに違いますから、そこで実際にできる動きを組み立てていきます。ご家族に見ていただき、日々の中で続けられる形にしてお渡しすることを大切にしています。
行政・教育機関からのご依頼
各保健センターでの講座、保育園での親子向けの運動あそび、スポーツ関連の催しへの出展など、依頼元の目的に合わせて内容を組み立てています。保育園では「カラダを動かして五感を育てよう!」のように、体を動かすこと自体を楽しむところから入ります。
薬局が運動に関わる理由
高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病では、お薬による治療と並んで、食事と運動を見直すことが治療の柱に置かれています。お薬は何年にもわたって続くことが多く、その間、患者さまは定期的に薬局に来られます。ところが、医師から「運動をしてください」と言われても、どのくらいの強さで、週に何回、何をすればよいのかまでは分からないまま、という方は少なくありません。お薬の飲み方は薬局で確かめられても、運動のやり方を確かめる場所は身近にあまりないのが実情です。
健康運動事業部は、その空白を埋めるための部署です。薬局としてお薬のことが分かっていることは、運動指導の場でも役に立ちます。たとえば、血糖を下げるお薬やインスリンを使っている方は、空腹時や長めの運動のあとに低血糖を起こすことがあります。血圧を下げるお薬を飲んでいる方は、しゃがんだ姿勢から急に立ち上がったときに、ふらつきやすくなることがあります。運動の内容を決めるときに、こうしたお薬との関係を踏まえて順番や休憩の入れ方を考えられることが、薬局が運動に関わる意味だと考えています。
個別運動プランでお受けしている目的
個別運動プランは、お一人ずつの目的とカラダの状態に合わせて組み立てる、完全オーダーメイドの運動指導です。健康運動事業のページでは、次のような方におすすめしています。
1)関節症などの予防が必要な方(O脚、X脚、側湾症)
脚や背骨の並びに偏りがあると、特定の関節や筋肉に負担が集まり続けます。並びそのものをすぐに変えることはできなくても、負担を受け止める周りの筋肉を整えることで、痛みが出にくい使い方に近づけることができます。
2)慢性的な痛みに悩んでいる方(肩こり、腰痛、ひざ痛)
長く続く痛みは、痛む場所だけでなく、それをかばう姿勢や動き方の癖と結びついていることが多くあります。痛みのない範囲で動かせるところから動かし、かばう癖をほどいていくことを目指します。
3)体重コントロールの必要な方(メタボ予防の運動)
体重を落とすための運動は、強さよりも続けられることが大切です。息が弾む程度の運動を、生活の中で無理なく繰り返せる形に落とし込みます。
4)筋力強化が必要な方(ロコモ・サルコペニア予防の運動)
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)は、骨・関節・筋肉といった運動器の衰えによって、立つ・歩くといった移動の機能が低下した状態を指す言葉で、日本整形外科学会が提唱しました。サルコペニアは、年齢を重ねることで筋肉の量と力が落ちていく状態です。どちらも、脚の大きな筋肉を使う運動を続けることが予防の基本になります。
5)医師に運動を勧められている方(生活習慣病の予防)
主治医から運動を勧められている方には、そのご指示の範囲の中で、具体的に何をどれだけ行うかを一緒に決めていきます。
スロージョギングについて
月々の記録に繰り返し出てくるスロージョギングは、福岡大学の田中宏暁教授が提唱した走り方です。目安は「ニコニコペース」と呼ばれる、笑顔を保ったまま隣の人と会話ができる速さで、歩くのとほとんど変わらない速さで構いません。歩幅を小さくとり、足の前のほう(指の付け根あたり)から着地することで、膝や腰にかかる衝撃をやわらげます。速さを競わないので、走ることから長く離れていた方にも始めやすく、下関市の各保健センターでの講座「運動の習慣化について(スロージョギング編)」でも、この走り方を入口としてご紹介しています。
始めるときは、1分走って30秒歩く、といった細切れの形で構いません。細切れでも、合わせた時間が積み重なれば運動になります。慣れてきたら一回に走る時間を少しずつ延ばし、一日に合計で30分程度を目安にしてください。走ったあとに息が上がって話せないようなら、それはもうスロージョギングの速さではありません。次の回は一段階ゆっくりにして、会話ができる速さを自分のからだで覚えることが、長く続けるいちばんの近道です。
運動を始める前に確かめていただきたいこと
持病のある方、通院中の方は、運動を始める前に主治医にご相談ください。とくに心臓や腎臓の病気で治療を受けている方は、運動の強さや水分のとり方について医師の指示がある場合があります。服用中のお薬がある方は、お薬手帳をご用意いただくと、運動の内容を決める際の参考になります。当日、熱っぽい、胸が苦しい、いつもより息が切れる、めまいがするといった症状があるときは、無理をせず休むことを優先してください。医師から運動を止められている方へのご案内は控えております。
ご依頼をお考えの方へ
当事業部の提供サービスと料金は健康運動事業のページに掲載しています。おおまかには、5名以上の団体を対象とした集団運動指導プラン(60分コース 9,000円、体験会 4,500円)と、お一人ずつの目的に合わせた個別運動プラン(初回体験30分 1,000円、1ヶ月コース全4回 10,000円ほか)の二つです。いずれも税込価格で、延長や内容の相談も承ります。
集団運動指導プランの60分コースは、年齢を重ねるごとに低下しやすい身体機能の低下を防ぐ内容です。体験会は、公民館やデイサービスなどで運動プログラムの導入を検討されている団体さまにお勧めしています。どちらも90分、120分への延長が可能です。部活動やスポーツ団体のグループ指導については、内容が大きく異なりますので個別にご相談ください。
個別運動プランは、まず初回体験(30分)でカラダの情報を整理し、目標と方向性をはっきりさせるところから始まります。そのうえで、1ヶ月コース(全4回 10,000円)、2ヶ月コース(全8回 19,600円)、3ヶ月コース(全12回 28,800円)からお選びいただけます。1回40分あたりに直すと、それぞれ2,500円、2,450円、2,400円となり、本気でカラダを変えたい方には3ヶ月コースをおすすめしています。単発でのご受講は40分 3,000円です。初回体験をご紹介いただいた方には、通常のセッションに15分のペアストレッチをお付けしています。
対応地域は杉山薬局各店舗の近郊です。市外の場合は交通費を別途いただくことがございますので、あらかじめご了承ください。なお、医師から運動を止められている方へのご案内は控えております。お問い合わせはお問合せのページ、または杉山薬局各店舗までお願いいたします。
記録に出てくる地域
この記録に載っている活動の場は、山口県の下関市・萩市・宇部市と、福岡県の北九州市・福岡市・久留米市に広がっています。下関市では医療機関での透析患者さまへの運動指導、市のスポーツ振興課との走行会、各保健センターでの講座が重なり、もっとも多くの活動が集まっています。北九州市では透析前の個別指導、萩市では保育園での運動あそび、宇部市ではスポーツコミッションの催し、福岡市では医療機関と組んだウォーキング、久留米市では在宅での個別指導と、地域ごとに依頼元も形もさまざまです。
よくあるご質問
Q.何人から集団での運動指導を頼めますか。
A.集団運動指導プランは5名以上の団体さまを対象としています。それより少ない人数の場合は、個別運動プランをご検討ください。
Q.60分では足りないのですが。
A.集団運動指導プランは90分、120分に延長することができます。内容とあわせてご相談ください。
Q.市外でも来てもらえますか。
A.杉山薬局各店舗の近郊が対応地域です。市外の場合は交通費を別途いただくことがございます。
Q.お薬を飲んでいても運動して大丈夫ですか。
A.多くの場合、お薬を続けながら運動を行うことができますが、病気やお薬の種類によって注意する点が変わります。まず主治医にご相談いただき、当日はお薬手帳をお持ちください。医師から運動を止められている方はご遠慮ください。
Q.部活動やスポーツチームの指導もお願いできますか。
A.部活動やスポーツ団体のグループ指導は、集団運動指導プランの料金とは別にご相談のうえで承ります。